推薦入試に役立つ、はじめての小論文の書き方
推薦入試につきものの小論文ですが、その意味をしっかりと捉えておかないと、作文や志望理由書と間違えてしまうことがあります。推薦入試に合格するための小論文の書き方を、ここでしっかりと捉えてみましょう。
小論文とは
そもそも、小論文とはどんなものでしょうか?作文や志望理由書との違いを明確にしておきましょう。
小論文
小論文とはその名の通り、論理的に書かれた文章のことです。自分が思ったことに対して、その根拠(理由)を述べることになります。「私はこう思う」「なぜなら〜だからである」という構成になっているのが小論文の基本であり、論点の置き方がポイントです。
作文
作文は自分の体験や感想を書いた文章のことです。そのため、小論文のような根拠は不要となり、主に自分の心境や感情を表現することが多くなります。「〜だと思う」「〜してよかった」というような書き方が多くなり、表現の豊かさに評価のポイントが置かれます。
志望理由書
志望理由書はその学校を選んだ動機、学校でどんなことを学び、どのような将来を描いているのかを書いた文章です。推薦入試では、志望理由書を上手に書くことで、他の書類をランクアップさせる効果があります。
推薦入試に役立つ小論文の書き方のコツ
では、小論文はどのように書くと推薦入試のときに効果があるのか、そのコツをご紹介しましょう。
課題を読み取る
小論文には資料が用意され、それに対しての設問が提示されることがほとんどです。ここで何を課題としているのか、そしてその根拠は資料のどこに提示されているのかを読み取る力が必要とされます。単に文章として書かれているものを抜き出すだけでなく、その背景となっているものまでを読み取る力も必要とされます。
発想力を活用する
小論文では、ただ単に書かれてある根拠をそのまま抜き出すだけでは独自性が見いだせません。資料に書かれてあることに対しての疑問や、自分なりのアイデアを活用し、文章の中に盛り込むようにしましょう。推薦入試では個性を見いだすことも行うため、自分なりの考えをきちんと述べることも大切です。
論理的展開で書く
小論文の基本的な展開は次のとおりです。
・「序章」…自分の主張を簡潔に書く
・「本論」…主張を根拠・理由とともに書く
・「結論」…自分の主張を再度書く
ここで、「序章」と「結論」は同じ意味のことを書かなければいけません。表現は異なってもかまいませんが、まったく別のことを書いてしまうと、論理的な展開とならず減点になるので注意してください。
文字数・表現に気をつける
小論文では文字数に制限を設けています。いくら主張が論理的で独創的であっても、制限文字数を超えると減点の対象となります。
また、小論文は「だ・である調」で書くようにしましょう。一般的な作文では「です・ます調」で書かれることが多いのですが、小論文は断定的な表現を用います。「だ・である調」に慣れておきましょう。
他にも、原稿用紙の基本的な使い方にも気をつけてください。段落では1マス空ける、句読点や閉じカッコ(」)は行の最初には書かない、など。また、縦書きの場合は漢数字、横書きの場合は算用数字を使うなども注意が必要です。あたりまえのことですが、誤字脱字には十分注意してください。
小論文を上手に書くには
推薦入試の小論文の書き方のコツは、知っているだけでは本番でうまく活かすことは難しいでしょう。小論文を上手に書くには、何度も練習が必要です。過去問題などを参考に、何度も書いては添削をしてもらい、小論文のコツを身につけ、推薦入試を突破しましょう。
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