教職大学院とは?
将来、教員をめざして大学に入学するという方も多くいます。
そうした中で、「教職大学院」という名称を耳にしたこともあるのではないでしょうか。
教員としてより専門職の高い制度として設けられた「教職大学院」について詳しく探ってみましょう。
教職大学院制度が発足した背景
従来の教員資格と教職大学院の違いを明らかにするために、まずは、教職大学院制度が発足した背景からみておきましょう。
教育を取り巻く環境として、子どもの学力の低下や自主性の低下、不登校・いじめ問題、教員への依存度の高さなど複雑な問題が山積されているという状況はご承知の通りです。
こうした複雑な問題を解決するためには、従来の大学院でのカリキュラムだけでは対応することが難しく、より専門性の高い実践的カリキュラムと人材育成の必要性が出てきたというのが制度発足の背景となっているようです。
教職大学院制度とは?
次に、教職大学院制度とはどういう制度なのかお伝えしたいと思います。
修業年数については標準2年。1年以上2年未満の短期履修コース、2年以上の長期在学コースの設定も可能とされています。
教職大学院制度を修了すると、専門職学位として「教職修士(専門職)」と大学院修士課程修了者に与えられる「専修免許状」の取得が可能です。
また、カリキュラムの中には、実践的指導力を育成することが重視されているため、市中の学校から「連携協力校」の設定が行なわれる必要があるのが大きな特徴と言えるでしょう。
さらに、5年ごとに認証評価機関によって教職大学院制度の基準にマッチしているかどうか再評価が行なわれることになっています。
入学するには?
それでは、教職大学院に入学するにはどうすればよいのでしょうか?
入学の対象となっているのは、現在教職員として働いている方や大学の学部卒業者、社会人になります。
教員免許を持っていなければ入学できないのではないかと思っている方もいるかもしれませんが、教員免許を持っていない方でも入学することが可能な長期在学コースを設けている所もあります。
教職大学院を併設している大学ごとに入学募集が公表されていますのでこちらをチェックして入学願書を提出し試験を受けることになります。試験時期は一般的な大学の入学試験時期とは異なりますので注意が必要です。
また、より高度で専門性の高い教員の育成を目指しているため、入学定員数を20~30人で設定している教職大学院が多くあります。
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