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大学受験にはなぜ調査書が必要なのか?

大学受験の出願時に必要となる調査書。高校3年生の時に初めて「調査書」という言葉を聞き、疑問を抱く方も多いかもしれませんね。この記事では、「調査書とは何か?」「いったい誰が作成するのか?」「そして、どのように利用されるのか?」ということをまとめました。

調査書とは?

調査書とは、高校1年生から3年生までの「各学年」における「各科目の成績・学習における特徴」、「生徒会や部活動、課外活動、留学経験」、「取得資格・検定」、「人物評価」などが記されています。つまり、その学校に在籍する(もしくは在籍した)生徒の学業の評価や学校生活の記録が記された資料になります。

調査書を見れば、その生徒の評定平均や学年全体の位置づけが分かり、得意・不得意科目や、学年ごとの成績の推移も一目瞭然。あなたの高校生活を可視化した資料といえるでしょう。

調査書は誰が作成するのか?

調査書が必要になるのは、大学入試へ出願する高校3年生ですが、調査書の作成は高校1年生の時から始まっています。毎年、学期末や年度末に調査書の記載項目に沿って、担任の先生が必要事項と情報を入力することが一般的です。

成績は自分でも分かっているとして、「人物評価にはいったいどんなことが書かれているの?」「悪いことが書かれているのでは…」と気になる方もいらっしゃると思います。ですが、その点については、心配不要。調査書にはその生徒の「長所」や「良いこと」、「がんばったことや努力できたこと」しか書きません。

調査書はどのように利用されるのか?

出願時に大学へ調査書の提出が必要な理由は主に2つあります。1つ目は、高校を卒業するために「必要な所定の単位を取得している」ことの証明です。2つ目は、提出した調査書が入試の選抜に使われるケースです。

調査書が使われる入試は、主に学校推薦型選抜や総合型選抜など、一般入試ではない方式の場合です。出願要件に評定平均値が定められている場合には調査書で確認し、面接がある大学では資料として面接官が事前に目を通しているケースもあります。

調査書は3年間の学びを証明するもの

調査書で大学の合否が決まるわけではありませんが、調査書はあなたの3年間の学業と学校生活を正確に記した重要な資料です。「今年は〇〇をがんばった!」と自ら胸を張っていえるように日々の勉強と学校生活を大切にしましょう。なお、調査書の発行には時間がかかるため、各学校のルールをしっかり頭に入れて、調査書発行のための手続きを行う必要があります。くれぐれも出願の〆切ぎりぎりにならないようにご注意ください!

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