2020年度 高校・大学教育、大学入試の大改革スタート
2020年度高校・大学教育と大学入試を一体化した「高大接続改革」が始まります。
この背景には国際的なグローバル化の進展、国内の少子高齢化に伴う労働人口の急減、IT化・技術革新による産業構造の変化、就業体系の変化、文化・生活・職業の多様化などの社会環境の急激な変化。また日本の学生の学力・学習意欲・モラルの低下などの問題があり、これからの社会により必要とされる人材・能力を育てる必要があるからです。
学力の3要素とは
今回の改革では今まで求められてきた「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」の学力に加えて、新たに「主体性・多様性・協働性」を含めた『学力の3要素』をバランスよく習得することが重要とされます。
学力の3要素
- 知識・技能の確実な習得
- 思考力、判断力、表現力
- 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
1. 知識・技能の確実な習得
表面的な知識・技能だけでなく、それらを既存の知識や技能と関連づけて習得していくことで、本質を理解するための主要な概念を作り、社会の中で生きて働く知識となるもの。
その十分な質と量の知識・技能は基礎的・基本的な力を指します。
2. 思考力・判断力・表現力
1を基にした理解していること・習得したことを使い、未知の状況に対応していくための力。
基礎となる知識・技能を活かして問題を見つけ解決する、自分の考えを形成し表現する、といった知識を応用する力を指します。
3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
個人が主体性・多様性・協働性もって、学習に取り組む態度や意欲。
自分の意志や判断で責任を持って行動する能動的・自発的な能力、自己の感情や行動を制御する能力、他者を尊重してお互いを高めあう人間性を指します。
入試内容の変更
入試改革においては「学力の3要素」を多面的・総合的に評価する内容になるため、全ての入試方式で変更があります。
大学入学共通テストの導入
センター試験は2019年度(2020年1月)の実施を最後に廃止。2020年度(2021年1月)からは「大学入学共通テスト」が実施されます。
大きな違いは記述式問題の導入と英語の評価基準です。
試験内容としては現行の「知識・技能」を問う作問だけでなく、「思考力・判断力・表現力」を重視する傾向に変更されます。
英語については「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能評価になり、共通テストとして実施する試験と、民間の資格・検定試験を利用する方法の2通りになります。
一般入試
現行の1、2を重視する学力検査のみの試験から、高等学校が作成する調査書や取得資格・検定試験の結果資料、面接、小論文など、3の要素を取り入れた多面的な評価になります。
推薦入試・AO入試
学力検査を課さずに高等学校における成績や小論文、面接などで人物を評価される推薦入試・AO入試では、㈰㈪の要素も取り込む形に見直しが進んでいます。
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今回の「高大接続改革」、変更内容はまだ具体的に明示されていませんが、改革に合わせて各大学の入試内容が変更され始めています。
英語外部検定利用、小論文・面接試験の導入、インターネット出願の導入など、志望校の動向は早めにチェックすることが効率的な受験対策には大切です。
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※ページ上部の「学力の3要素の図」は、文部科学省『新しい学習指導要領の考え方 −中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ−』より抜粋しています。