AO入試とは?3分でわかる基礎知識
最近よくニュースなどで耳にするAO入試とは何かご存じですか。従来の学力のみを重視した入試とは異なり、学力では測ることのできない受験者の熱意や人物像を基準に合否を判断する入試形式です。
AO入試とは?
AO入試とはAdmissions Officeの頭文字をとったもので、日本語ではアドミッションズ・オフィスと呼ばれます。学力にのみ重点を置いた従来の一般入試とは違い、学力のみでは決してわからない個性豊かな学生を発掘することに特化しているのが特徴。具体的には受験者の人物像、大学で学ぶことに対する熱意や意欲を見て合否を判断します。
人物像に焦点を当てるので、受験者の学力を軽視しているとして批判を浴びることがあるのも事実。しかし多様な人材を見つけることのできる、新しい入試の形として全国の高校に浸透しつつあります。
試験の形式
AO入試の基本的な試験形式は、書類審査と面接です。書類審査では高校の成績だけでなく、部活動、ボランティア、個人的な活動(音楽などの芸術、芸能活動など)も評価の対象。そして面接を通して、受験者の人物像や熱意が徹底的に審査されます。学校によっては書類審査と面接に加えて、小論文が課せられることもあるようです。
AO入試のスケジュール
試験の形式は書類審査と面接が多いのですが、AO入試のスケジュールは大学によってまちまち。志望大学のウェブサイトや資料で早めにスケジュールを確認しておきましょう。
AO入試のメリット・デメリット
「AO入試とは?」の疑問に答えるためには、メリット・デメリットの両方を検討する必要があります。長所と欠点を2つとも考慮して、AO入試が自分に合っているのかを判断しましょう。
メリット
AO入試とは学力だけでなく受験者の人物像で勝負ができる入試形式です。もっとも大きなメリットの1つは志望校の選択肢が広がること。学力面では諦めざるをえない大学も、AO入試ならばまだ合格のチャンスがあるのです。選択肢が多ければ多いほど自分の将来の道も広がります。
AO入試のもう1つのメリットが、 自分の能力・適正に合った大学とマッチングできる可能性が高いこと。大学側は受験者がその大学にふさわしいかどうかを徹底的にチェックするので、入学後のミスマッチを減らすことができます。
デメリット
AO入試のデメリットは、入学後に大学の授業についていけない可能性があること。いくら学力重視ではないといっても、大学の授業についていけるだけの最低限の学力はもっておきたいところです。
せっかく大学に合格しても、自分のレベルとあまりにもかけ離れていると、入学後に苦労することになります。合格後は油断せずに勉強に打ち込んで、大学の授業に備えましょう。
エントリーから試験が終了するまで時間がかかることもデメリットの1つです。やはり長期間にわたって選考されるのは心身ともにストレスがかかるもの。受験勉強でのストレスが少なくても、AO入試にもそれなりの負担がかかります。
合格後のお部屋探しも忘れずに
AO入試とは、学力だけにとらわれずに人物像で勝負できる新しい形の入試。志望校の選択肢が広がるのはいいことですが、ハッキリとした目的意識をもって大学を決めることが大切です。
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