総合型選抜に評定平均は関係ある?
受験生の特性が総合的に評価され、大学が求める「学生像」に合った人物を選抜する総合型選抜入試(旧AO入試)。出願時には調査書の提出が必須ですが、評定平均はどのように評価されるのでしょうか?
■調査書に記されている「成績」の内容とは
調査書とは、高校に在学中の学業成績や学校生活を記録した資料のことです。
成績に関しては各学年でのすべての教科の評定が記されており、それらの値を平均した「評定平均」が記されています。評定平均はA~Eまでの5段階に区分されており、その学校でそれぞれの区分に何人の生徒がいるのかが記入されています。
つまり、調査書を見れば、受験生の学習の状況だけでなく、学校全体での受験生の位置づけがある程度分かります。
■総合選抜における学力評価とは
総合型選抜に出願するには、出願の条件として「評定平均値が◯.◯以上」と定められている場合があります。この場合には、この条件をクリアしていないと受験資格を得ることはできません。
しかし、学力以外の要素=受験生の特技や経歴、実績、人間性、長所などを総合的に評価することが総合型選抜の目的であり、学力だけが重視されるわけではありません。
そのため、その大学が求める最低限の学力レベルを超えていることの「ひとつの物差し」として評定平均値が利用されることはありますが、評定平均値のみで合否が左右されることは考えにくいです。
もし、その大学がより学力の高い学生を求めているのであれば、難易度の高い入試問題を課す、もしくは、出願条件の評定平均値をより高く設定する、大学入学共通試験の得点を利用するでしょう。
とはいえ、学業への取り組みを示す評定平均は、高校での学びに対する「知識・理解」、「思考・判断・表現力」、「学びに向かう人間性」を示す記録です。大切な資料であることにはまちがいありません。
■大学とのマッチングを第1に考える
総合型選抜では、その大学が定めるアドミッション・ポリシー(大学が求める人物像)にマッチングした受験生を選抜することがもっとも重視されます。逆に言えば、ミスマッチを防ぐための選抜方法であり、どのような学生を求めているか、という情報を正確につかむことが重要です。
「大学に入学して、どのようなことを学びたいのか?」将来の展望も含めて、自分の目標や夢から大学の志望理由や自己アピールをできるようにしましょう。
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