受験生の適切な睡眠時間について

受験を控える学生のみなさんの中には、睡眠時間をできるだけ削って勉強時間に充てているという人もいるでしょう。
睡眠不足は健康面に悪影響をあたえるだけでなく、記憶力や集中力、学習意欲の低下にもつながるため、睡眠時間はしっかりと確保する必要があります。
今回は、受験生の適切な睡眠時間について解説します。
睡眠時間と学習効果の関係性
睡眠は、人が生きるうえで不可欠な生理現象。
身体や脳を休ませるのはもちろん、起きた時に回復状態で新しい一日を送れるよう、睡眠中に全身のメンテナンス作業が行われています。
受験を控える学生にとっては、睡眠と記憶の関係性も見逃せません。
起きている間に脳に入った情報は、寝ている間に整理されて記憶として定着するため、いくら勉強時間を増やして暗記しても十分な睡眠を取らなければ逆効果。
試験前日に徹夜で勉強する「一夜漬け」は、短期記憶を使った一時的な手段に過ぎず、覚えたことを忘れるまでの時間も早くなります。
睡眠不足は健康リスクを高めるだけでなく、記憶力や集中力も低下させるので、学習パフォーマンスを上げるためには適切な睡眠時間の確保が必須です。
受験生に最適な睡眠時間とは
それでは、受験生にとって、どれくらいの睡眠時間が適切なのでしょうか?
厚生労働省がまとめた「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、高校生の場合は8時間から10時間の睡眠時間が推奨されています。
参考:厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html
受験を控える高校3年生の場合、毎日10時間も睡眠に充てるのは難しいものの、最低でも6時間、もしくは7時間半は確保したいところです。
睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があり、約90分の周期で交互に繰り返されます。
深い眠りのノンレム睡眠中には脳や身体の回復が行われる一方、浅い眠りのレム睡眠中には記憶の整理と定着が行われており、この睡眠サイクル(90×○回)にあわせて眠るのがベストといわれています。
90分という周期には個人差もあるため、日々の睡眠時間を調整しながら、自分に最適な睡眠サイクルを早めに見つけ出しておくことをおすすめします。
まとめ
勉強というのは、ダラダラと長く勉強すればよいわけではなく、勉強内容や勉強方法が重要です。
睡眠も同じで、どんなに長く寝たところで、睡眠の質が悪ければ逆効果。
学習効果を効率的に高めて合格を勝ち取るためにも、寝る前のスマホ使用を避ける、夕方以降はカフェイン摂取を控える、朝食をしっかり摂るなど、質の良い睡眠が取れる生活習慣を心がけることも必要です。
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